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岩をたたくウサギ:サバンナのむかしがたり

よねやまひろこ再話 シリグ村の女たち絵
新日本出版社 2012年 小学校低学年から

ウサギが、「ゴォーゴ」(バカ)という悪い言葉をやめさせるため、「ゴォーゴと言ったものはペランペランの皮になってしまうことにしよう」と、動物たちに提案する。翌日悪がしこいウサギは、畑を耕すと言って岩をたたいている。それを見た者は、岩の上に畑はできないと思い、つい「ゴォーゴ」と言ってしまう。ヘビもワニも牛も次々に皮だけになってしまい、ウサギは喜んでその皮を持ち帰る。 しかし、ある時ウサギは、ホロホロ鳥にうっかり「ゴォーゴ」と言ってしまう。ガーナの昔話を再話した絵本。ガーナ北部シリグ村の伝統的な手法で描かれた絵がいい。絵の幾何学模様や動物の種類にも、色にも、それぞれ象徴する意味があるという。