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ただいま! マラング村:タンザニアの男の子のお話(2刷以降)

ハンナ・ショット作 佐々木田鶴子訳 齋藤木綿子絵
徳間書店 2013年 小学校中学年から

父さんが病気でなくなり、母さんが家を出ていったので、ツソと兄さんは、おばさんの家に引き取られた。けれど食べ物は少ししかもらえず、邪険にされるばかり。とうとうふたりは、夜中に家出をしてしまう。途中、ツソは町中で兄さんとはぐれ、路上で生活することに……。ストリートチルドレンとして暮らしていた男の子が、ドイツからの援助で作られた寄宿学校に入った後、村を訪れて兄さんと再会した実話がもとになっている。路上生活の心細さや厳しさが幼い子どもの目で描かれ、心引きつけられる。2刷からは、スワヒリ語の訳語の間違いや地理的な表現も修正され、わかりやすくなっている。