エジプト:アフマド 毎日がもりだくさん!

常見藤代 写真・文
偕成社 世界のともだち 2016年 小学校中学年から

エジプトの北部、ナイル川河口の農村地帯に住む少年アフマドは11歳で、父、母、弟の4人家族。スクールバスで通う小学校は8時から午後2時まで。授業は、各教科の他にイスラム教の礼拝の授業もあり、宗教や社会の価値観が生活の中に自然にとけ込んでいる。放課後は学習塾で勉強。ヴァイオリンとコントラバスを習っていて、楽器のレッスンや演劇クラブの練習もある。週1回の休みは家族揃ってモスクで礼拝。夜は父の友人たちの集まりに同行する。予定がぎっしりで大忙しの毎日だが、楽しくのびのびと過ごすアフマドは、エジプトの平均的な家庭の子どもの一人だ。シリーズの第34巻。