いちばんのなかよし

いちばんのなかよし:タンザニアのおはなし

ジョン・キラカ文・絵 さくまゆみこ訳 
アートン 2006年 小学校低学年から

働きもののネズミとのんびりやのゾウは、いちばんの仲よし。ところがある日照りの年、ゾウは、ネズミがこつこつとたくわえた作物を奪ってしまう。「なかよしだとおもっていたのに」と泣きながら村を出ていってしまうネズミ。ひとりぼっちになったゾウは、ネズミを追って村を出るが……。2005年ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞を受賞した、タンザニア人作家の絵本。色鮮やかに描かれた、おおらかで明るい雰囲気の絵は、タンザニアの豊かな風土や暮らしぶりを伝えている。巻末には解説とアフリカの地図も載っており、絵本の舞台について理解を深めることができる。