たいようとつきはなぜそらにあるの?:アフリカ民話より

エルフィンストーン・デイレル文 ブレア・レント絵 きしのじゅんこ訳
ほるぷ出版 1976年 幼児から

昔々、太陽と水は仲よく地面の上に住んでいた。太陽は水の家を訪ねるが水は一度も太陽の家に来ないので、太陽がそのわけをたずねると、水は、家族が大勢なので広い場所でなければ訪ねられない、と答える。そこで太陽と奥さんの月は大きな家を建てるが……。太陽と月が空にあるわけを語るこの話は、南ナイジェリアの地区監督官だった著者がアフリカの民話をもとにつくり上げたもので、絵になっている風俗はアフリカ的であっても一種族、一国家をモデルにしたものではないと言う。水の家族があふれるように次々と訪ねてくるというシンプルな話に、抑制された線と色、素朴なモチーフを使って描かれた絵がマッチしている。