学校に行けないはたらく子どもたち1 アフリカ

田沼武能著・写真  
汐文社 2004年 小学校中学年から

アフリカ各地で働いている子どもたちをリアルな写真で紹介している。水くみ、洗濯、家畜の世話、農作業、薪割り、食事の準備、子守り、掃除といった家事手伝いだけでなく、一人前の稼ぎ手として工場で働いたり、売り子として魚や野菜やサンダルや衣類などを売る子どもたちも登場する。働くのは悪いことではないけれど、問題は、この子たちが学校へ行けないので、今の暮らしから抜け出す手がかりをつかめないこと。巻末には、アフリカの経済や政治、医療や教育についての解説も載っている。世界に1億2000万人もいるという児童労働者の様子を伝えるシリーズ(他はアジア・オセアニア、中南米、中東・北アフリカ)の1冊目。