動物研究者ダイアン・フォッシー

柴田都志子著  
理論社 こんな生き方がしたい 2004年 中学生から

フォッシーは、ゴリラの生態の研究者として著名な女性。残された著作をもとに、実際に接していた日本の研究者に取材をしたり、研究者の著作に言及された部分を取り上げたりして伝記にまとめた。紆余曲折を経て、自らの信じる道を選びとり、ゴリラの生態を間近で長期的に観察することでオーソリティーとなった様子がていねいに描かれている。マウンテンゴリラのことやアフリカにおける環境保護と暮らしの両立の難しさ、悲劇的な最期とその後の世論の高まりまで描き、現在へとつなげている。簡単な年譜付き。様々な分野で活躍する女性の伝記シリーズの1冊で、読み物としてもおもしろい。