表紙画像

なんにもないけどやってみた :プラ子のアフリカボランティア日記

栗山さやか著
岩波書店 岩波ジュニア新書 2011年 中学生から

渋谷109 のカリスマ店員だった著者が、親友の死を契機に、人生を考え直す旅に出た。各国を放浪するうち、エチオピアの底辺の医療施設に行きつき、そこで過酷な現状を目にする。医療の専門知識も経験もないが、乞われるままに患者の世話を始め、やがて彼らの苦しみや喜びを共有するようになっていく。その体験を綴ったブログが、本書のもとになっている。患者との出会いと別れだけでなく、各国のボランティアや地元の若者との交流、悩みなどが、気負わず素直に語られる。現在著者はアシャンテママというNPO を設立し、モザンビークで教育施設を運営。人々を貧困から救うための助力をしている。その後の活動は2015年に刊行した『渋谷ギャル店員 ひとりではじめたアフリカボランティア』(金の星社)に詳しい。