古代エジプトのものがたり

ロバート・スウィンデルズ再話 スティーブン・ランバート絵 百々佑利子訳
岩波書店 2011年 小学校低学年から

5000年以上前に始まり、3000年も続いた古代エジプト文明。ピラミッドなどファラオ(王)の墓やパピルス紙に記録されたヒエログリフ(象形文字) を解読することで、古代エジプトの様々な物語が明らかになった。その中から、エジプトの太陽信仰を語る「太陽神ラーの神話」、イシス女神の愛情の深さを語る「オシリスの神話」、ファラオを支えた魔術師たちの物語「ファラオと神と魔術師」を再話している。怒れる神々や力強い魔術師たちの壮大な物語が生き生きと語られ、読者を不思議に満ちた古代世界へと連れていってくれる。やわらかな色彩で描かれた挿絵も趣をそえている。