マングローブの木:アフリカの海辺を緑の林に

スーザン・L・ロス文とコラージュ シンディ・トランボア文 松沢あさか訳
さ・え・ら書房 2013年 小学校低学年から

紅海に面したアフリカの小さな国エリトリア。雨はめったにふらず、草木はまともに育たず、人も家畜もおなかをすかせていた村に、一人の学者サトウ博士がやってきた。紅海の塩水につかった浜にマングローブの木を植えようというのだ。この「マングローブ植樹プロジェクト」は、村の女性の働き口となり、やがてマングローブは林となって、家畜のエサや魚の住処を作り、村の暮らしを豊かに変えていった。コラージュを使って村の暮らしぶりを生き生きと描き、巻末の写真もこのプロジェクトの様子をわかりやすく伝えている。