セネガル:貝がら島のマドレーヌ

小松義夫 写真・文
偕成社 世界のともだち 2015年 小学校中学年から

西アフリカのセネガルは、多民族が共存しそれぞれの文化や言語を大切にしている。本書は、首都ダカールから大西洋岸を約110キロ下ったところにあるジョアル・ファディユ村に住む11歳の少女マドレーヌの暮らしを通して、セネガルを紹介している。少女が住む所は貝がら島と呼ばれ、島じゅうが貝殻でおおわれていて、自動車は入れない。家族、学校での生活、放課後の遊び、家の作り、両親の仕事、毎日のごはん、イスラム教徒とキリスト教徒が仲良く暮らしていることなどを紹介。写真からは、子どもたちの豊かな表情とともに、活気に満ちた暮らしぶりが伝わる。巻末には「セネガルのあらまし」があり、理解が深められる。シリーズの第30巻。