『なかよしの水』表紙

なかよしの水:タンザニアのおはなし

ジョン・キラカ作 さくまゆみこ訳
西村書店 2019年 幼児から

日照りで水がなくなり、森で仲良く暮らしていた動物たちはのどがカラカラにかわいてしまう。みんなで歩いて川を見つけたが、そこには怖いワニがいて、いけにえを差し出さないと水がもらえない。どうしたらいいか話し合うが、大きな動物たちが小さなノウサギをいけにえにしようと言い出す。逃げ出したノウサギをおいかける動物たちの前に怖いライオンが現れて……。森の動物たちはこのピンチをどのように乗り切って水を得ることができるのか? 作者はアフリカの口承文芸を再構成し、タンザニアの民衆画ティンガティンガの画風で楽しい絵本に仕立てた。同じ動物たちの登場する絵本に『ごちそうの木』(西村書店)がある。