『ポリぶくろ、1まい、すてた』表紙

ポリぶくろ、1まい、すてた

ミランダ・ポール文 エリザベス・ズーノン絵 藤田千枝訳
さ・え・ら書房 2019年 小学校低学年から

ガンビアの小さな村を舞台にしたリサイクルの絵本。村のゴミ捨て場にみんながぽいぽい捨てたポリ袋は、自然の素材と違ってちっとも土にかえらない。しかも、ヤギがそれを食べると死んでしまう。この様子を見て心を痛めた女性アイサト・シーセイは、なんとかしなければと考え始める。そして、女たちの仲間をつくり、ポリ袋をきれいに洗って干し、切って細長いひもにすると、次はそれをかぎ針で編んで財布をつくって市場で売ることにした。やがてみんながその財布を買うようになり、ゴミを減らしながら女たちの収入を増やすことにつながっていった。実際にあった女たち主導のプロジェクトを取り上げたノンフィクション。