2005年 中央区「アフリカの絵本原画と児童書展」開催

アフリカの絵本原画と児童書展のご報告 2005.10


*2005年9月3日から9月17日まで中央区の「アートはるみ」で、「アフリカの絵本原画と児童書展」を開催しました。私たちのグループ「アフリカ子どもの本プロジェクト」が中央区地域家庭教育推進協議会と共催で、アフリカをテーマにした絵本の原画や書籍を展示したのです。

原画を展示した絵本は、『アフリカの音』(沢田としき作)『エンザロ村のかまど』(沢田としき絵、さくまゆみこ文)『ライオンのながいいちにち』(あべ弘士作)『アバディのパン』(木葉井悦子作)『ジンガくん いちばへ いく』(ふしはらのじこ作)『ゴリラとあかいぼうし』(ダヴィッド・ビシームワ絵、山極寿一文)『バオバブのきのうえで』(ラミン・ドロ絵、ジェリ・ババ・シソコ語り、みやこみな訳)「ジャッカルとらくだ」(『スホーの馬』より デービッド・ムズグノ絵、さくまゆみこ文)、パネルで紹介した写真絵本は、『戦争が終わっても:ぼくの出会ったリベリアの子どもたち』(高橋邦典文・写真)『AはアフリカのA』『おばあちゃんにおみやげを』(以上イフェオマ・オニェフル作 さくまゆみこ訳)です。
そのほかに木葉井さんがベニヤ板に描いた「いとしのゾウゾウ」や、ムズグノの板絵、アフリカの子どもたちの現状を紹介するパネルなども展示しました。
さらに、プロジェクトのメンバーやゲストによるトークやイベントが毎日行われ、見に来てくださった方々の数は約2000人にのぼりました。大勢のボランティアの方々にも支えられました。

何よりも、私たちプロジェクトのメンバーが楽しめたので、それが来てくださった方々にも伝わったらしく、みなさんが楽しんでくださり、何度も足を運んでくださった方もいらっしゃいました。ボランティアの方々、見に来てくださった方々、ほんとうにありがとうございました。

*この展覧会では、ケニアのエンザロ村図書館に送る本や、ケニアで移動図書館を始めるための寄付金、リベリアの子どもたちの奨学金にするための寄付金を募りましたが、そのことについてのご報告をします。

みなさんから寄贈された児童書……78冊
これは、みんなで布に描いた絵と一緒に9月18日にエンザロ村に向けて船便で発送しました。

みなさんから寄せられた寄付金(純益)……444,940円
このうち335,000円は、ケニアでの移動図書館の基金にするため、10月28日にNGO「少年ケニヤの友」に送金しました。また100,000円をリベリアの子どもたちの奨学金にあてることになり11月7日に高橋邦典さんの「リベリア基金」に送金しました。10,000円くらいがまだ残っていますが、それは管理や連絡に使わせていただきます。
実際にどう使われたかは、またこのHPで随時ご報告したいと思います。

「リベリア基金」については、高橋さんから以下のような説明がありました。

「リベリアの子供達のための募金について」
目的:集まったお金は、拙書「戦争が終わっても」(ポプラ社)で取り上げたモモ、ギフト、ムス、ファヤを中心に、僕がリベリアで取材中に関わった子供達の授業料、教材費などに使用します。また、理想的には、彼ら子供達を世話している大人たち(ムスの場合彼女の両親、モモの場合彼の伯母)が、将来こちらからの援助に頼らずに自立して子供達の授業料を払ったり、世話ができるように、ビジネスの手助けができればと考えています。方法:ある程度まとまったお金が集まれば、僕自身がリベリアに戻りお金を届けます。それがかなわない場合、信頼できる地元の友人のもとにお金を送り、子供達に届けてもらいます。その友人とは2003年の内戦取材からのつきあいで、少年兵達や、ムス、ギフトなどの戦後の所在を探してくれたり、僕がリベリアにいないときに、子供達の世話をし、近況を報告してくれており、僕が全幅の信頼をおく人物です。
報告:募金にご協力いただいた方々には、集まったお金の使用についての詳細報告をさせていただきます。

振込先:郵便局口座番号
02270-7- 102905 (7桁の欄があるので、右詰めで)
「リベリア募金」

さらに質問などある場合は、僕のほうにお問い合わせください。ご協力どうもありがとうございます。
高橋邦典 kuni9@earthlink.net