希望のダンス:エイズで親をなくしたウガンダの子どもたち

渋谷敦志 写真・文 デズモンド・T・ベル 英文翻訳
学研教育出版 2015年 小学校中学年から

ウガンダの孤児施設を取材した写真絵本。2001年設立のNGO「あしながウガンダ」では、学校に行けない子どもたちにTerakoya(寺子屋)で読み書きや計算を教える活動をしている。けれど、ここで学べる子は恵まれた方で、都会には路上で物乞いをして暮らす子どもたち、農村地帯にもエイズで家族を失った子どもが大勢いる。そんな厳しい実態を踏まえながら、Terakoyaでの子どもたちのようすを紹介する。支援を受けるばかりの子どもたちが、学ぶ機会を得て変わり始める。そのきっかけがダンスだった。社会の最底辺であえぐ子どもたちの表情、そして、それと対照的に身体の中からあふれ出す喜びと躍動感をとらえた写真は感動的だ。英文併記。