シエラレオネ:5歳まで生きられない子どもたち

山本敏晴著・写真  
アートン 2003年 小学校高学年から

シエラレオネでは5歳になるまでに3人に1人の子どもが死んでいくと言われている。それはなぜか? 著者は国境なき医師団の1員としてシエラレオネに派遣された経験をもち、写真とわかりやすい文章で、子どもたちの置かれた状況や国際協力の方法、実際の活動やその考え方について紹介している。1961年にイギリスから独立した、北海道ほどの大きさしかないこの小さな国では、ダイヤモンドが採れる。それをねらって次々に争いが起こり、医者や看護師も国外へ逃げ出してしまった。内戦で家を失ったり、栄養失調になったり、マラリアにかかったりする子どもたちも多い。生命の重さ、事実を知ることの大切さを伝える本。