ふしぎなボジャビのき:アフリカのむかしばなし

ダイアン・ホフマイアー再話 ピート・フロブラー絵 さくまゆみこ訳
光村教育図書 2013年 幼児から

アフリカのいくつかの地域に伝わる昔話の絵本。何日も雨が降っていない平原で、おなかをすかせた動物たちが赤い実がついた木を見つける。でも、その木に巻き付いた大きなヘビは、木の名前を当てないと、どいてくれない。そこで動物たちは次々に、木の名前を知っているサバンナの王さまライオンを訪ねていく。木の名前を覚えようと悪戦苦闘する動物たちの様子がゆかいで、次はどう間違えてしまうのか気になり、早く次のページをめくりたくなる。歌いながら語るような文章と繰り返しの部分も楽しい。南アフリカで生まれた作者と作家による作品で、ユニークな絵がサバンナに読者をいざなう。