路上のストライカー

マイケル・ウィリアムズ著 さくまゆみこ訳
岩波書店 STAMP BOOKS 2013年 中学生から

故郷ジンバブエでの虐殺を奇跡的に生きのびた14歳の少年デオとその兄イノセント。時に発作を起こし、時にパニックに陥る兄を守りながら、デオは南アフリカを目指す。しかし、ようやくたどり着いた南アフリカで二人を待っていたのは外国人襲撃の暴動だった。暴動に巻き込まれて兄が殺され、生きる意欲も希望も失って路上で暮らしていたデオの運命を変えたのは、ホームレスが選手となる「ストリートサッカー」の監督との偶然の出会いだった。デオは新しい人生を生き始める。 南アフリカで実際に起きた外国人襲撃事件をきっかけに書かれた作品。現代アフリカの一面が垣間見える。