ライオンのこども
ガブリエラ・シュテープラー写真・文 たかはしふみこ訳
徳間書店 サバンナを生きる 2016年 小学校中学年から
ライオンは出産が近づくと群れをはなれ、たった1頭で子どもを産む。その後、6週間以上ほぼつきっきりで世話をしたあと、群れにもどる。群れのメスはみな親戚なので、同じような子連れが多く、協力して子どもたちのめんどうをみるのだ。仲間とともに遊びながら狩りをおぼえ、獲物の少ない乾季の飢えも乗り越えるライオンの子どもたちが、たくましく成長する姿を迫力ある写真でとらえた写真絵本。細やかに観察された生態が、生き生きとした文章でつづられ、ライオンたちの暮らしがより身近に感じられる。巻末には3ページにわたり、解説が付されている。著者はライオンの群れを追い続けてきた写真家。国際的な賞も多数受賞している。