ふたごのゴリラ

ふしはらのじこ文・絵
福音館書店 2015年 幼児から

アフリカの大きな森に住むゴリラのおかあさんに、ふたごの赤ちゃんが生まれた。名前はマパとパサ。マパとパサはいつもいっしょ。でも、大きなお父さんゴリラには、まだ怖くて近づけない。ある日、2匹は森の奥でまいごになってしまう。まわりには見たことのない生き物たち、だんだん暗くなる中で2匹は木の上に寝床を作り、そのなかでしっかりと抱き合って夜を過ごす。やっと夜が明けて、マパとパサを探しに来てくれたのは、お父さんゴリラだった。コンゴ東部のゴリラの住む森の近くで暮らしたことのある著者の描く、ふたごのゴリラやお父さんゴリラの表情がリアルでどこかほほえましい。この絵本のゴリラは、東ローランドゴリラ。