チトくんとにぎやかないちば

アティヌーケ文 アンジェラ・ブルックスバンク絵 さくまゆみこ訳
徳間書店 2018年 幼児から

チトくんが、お母さんにおんぶされて市場にやってきた。バナナ売りのアデさんがバナナを6本くれたので、チトくんは1本食べて残りはお母さんが頭にのせた籠の中にぽいっ。次はオレンジ売りのフェミさんからオレンジを5コ、つづいてほかの人からも、お菓子を4つ、やきトウモロコシを3本、ココナツを2つもらうのだが、チトくんはどれも1つだけ食べて、残りはお母さんの籠の中へ。人々の表情、色彩あふれる服や果物など、西アフリカのにぎやかな市場の様子を生き生きと描いた絵から、明るくおおらかな雰囲気が伝わってくる。見返しが、お母さんのスカートと同じ柄なのも印象的。ナイジェリア生まれの著者と、西アフリカで育った画家による絵本。