みずをくむプリンセス
スーザン・ヴァーデ著 ピーター・H・レイノルズ絵 さくまゆみこ訳
さ・え・ら書房 2020年 幼児から
西アフリカのブルキナファソで暮らす女の子、ジージーの1日を描く。ジージーは朝早く起きて、お母さんと遠くまで歩いて水くみにいく。帰りは重い水をもって、また長い道のりをもどる。両親からプリンセスと呼ばれるジージーでも、水くみは毎日やらなければならない。世界的に活躍するスーパーモデルのジョージー・バディエルさんの体験をもとにつくられた絵本。今なお世界には、安心して飲める水が身近に手に入らず、ジージーのように毎日水くみを強いられている子どももたくさんいる。こうした厳しい現実が子どもらしいユーモラスな語りで伝えられ、水は生きていくのに欠かせないものであることを気づかせてくれる。