この世界からサイがいなくなってしまう:アフリカでサイを守る人たち

味田村太郎文
学研プラス 2021年 小学校中学年から

著者は4年間、記者として南アフリカに住み、サバンナで暮らす動物たちへの関心を深める。特に密猟者によって絶滅しそうになっているサイのこと、そのサイを絶滅から救おうとするアフリカの人たちの奮闘を知る。レンジャーや医療チーム、サイの孤児院の活動を伝える中で、現地での女性の活躍ぶりや、次世代の人材育成、子どもたちへの教育にも触れている。世界中の科学者による、絶滅したキタシロサイを復活させようとする試みも紹介。過去、現在、未来への視点を忘れず、アフリカと世界の取り組みを事実に基づいて語り、人と野生動物がどうすればこの地球上でともに幸せに暮らしていけるのか、読者の子どもたちに問いかけている。