ビーチサンダル号海へ!:プラスチックゴミから船をつくった少年
L・R・ロッテイング&D・パバリー文 M・M・ムワンギ絵 千葉茂樹訳
あすなろ書房 2024年 小学校中学年から
ケニアのラム島に住む少年ジュマは、おじいちゃんと魚釣りに行くのが楽しみだったが、ある日海岸に打ち上げられた色とりどりのビーチサンダルに気づく。まわりを見ればおびただしい数のプラスチックゴミも流れ着いている。「ねえ、ビーチサンダルで船をつくれないかな?」ジュマは船大工のおじいちゃんと一緒にプラスチックゴミを溶かして船体を作り、ピーチサンダルで覆ったカラフルな船を作ることにした。その計画はやがてたくさんの人を巻き込む一大プロジェクトとなる。実話をもとにプラスチックゴミの問題を考える絵本。一人の少年のひらめきが人々を動かしていく様子が生き生きと描かれている。巻末には本物のビーチサンダル号の写真がある。