ラクダで塩をはこぶ道:サハラ砂漠750キロの旅

エリザベス・ズーノン文・絵 千葉茂樹訳
あすなろ書房 2025 小学校中学年から

ぼくの父さんは、岩塩のとれる町タウデニから、10数頭のラクダのキャラバンでサハラ砂漠を旅する商人だ。その旅に初めて加わるぼくは、自分のラクダに岩塩を積んで出発する。果てしない砂漠を歩き、出会った人々と物々交換をしながら塩の大切さを学んでいくが、途中で砂嵐におそわれ、大事なラクダを放してしまう。足跡を追い何とかラクダを見つけて父さんの信頼を取りもどし、やっと目的の町トンブクトゥへ到着する。初めての体験の失敗と成功が少年の目線で生き生きと描かれ、町で手に入れた宝物を積んで帰る誇らしげな表情が印象的。見返しに地図、巻末に砂漠のキャラバンの歴史や岩塩についての解説があり、いろいろな知識も得られる。