ライオンのながいいちにち

ライオンのながいいちにち

あべ弘士文・絵  
佼成出版社 2004年 幼児から

ライオンのとうちゃんが子どもたちを連れて散歩にでかける。狩りの打ち合わせに忙しいかあちゃんをよそ目に、とうちゃんは悠々とサバンナを横切り、池の水を飲み、峠の上からフラミンゴの大群をながめ、時々俳句を1句ひねっては「うーん、なかなか」と満足する。広いサバンナと抜けるように青い空、堂々としたオレンジ色のライオンたち、ピンクの花畑のようなフラミンゴ、夕陽を背に黒々としたヌーの大群などが、鮮やかな色彩でのびのびと描かれ、アフリカの大自然の魅力をよく伝えている。その中で、ライオンのとうちゃんの妙に人間臭いところが笑いを誘う。ほかに『ライオンのよいいちにち』『ライオンのへんないちにち』がある。