ジンガくんいちばへいく

ふしはらのじこ文・絵  
福音館書店 2002年 幼児から

コンゴの人々の暮らしや市場のにぎわいを伝える絵本。ジンガくんは、自分が飼っているニワトリが産んだ卵を、市場にいるおばあさんに届けにいくことに。ミシンや野菜や果物を頭にのせて歩いたり、自転車にバナナの房をのせたり、トラックの荷台にぎゅうぎゅう詰めに乗ったりしている人たちといっしょにようやく市場に到着すると、そこは人がいっぱいで、おばあちゃんを見つけるまでが一苦労。現地をよく知る画家が描いたさまざまなお店の様子や、値段交渉をする人々の姿には、生き生きとした臨場感があふれている。また、どの見開きにも必ずどこかに描かれているジンガくんを捜す楽しみも用意されている。