ぼくはアフリカにすむキリンといいます
岩佐めぐみ作 高畠純絵
偕成社 2001年 小学校中学年から
アフリカの草原に住むたいくつなキリンは、たいくつなペリカンが郵便配達を始めたのを知り、地平線のむこうで最初に会った動物にあてた手紙を託す。地平線がつきたところにある大海原で、その手紙を受けとったのはペンギン。そこから、キリンとペンギンのたどたどしい文通が始まる。おたがいの姿かたちを知らない2者が、手紙の文章から、見当違いの姿で相手を想像するのが愉快で、文通のゆくえを知りたくなる。とぼけた味わいの挿絵や、書き文字を用いた手紙が物語と一体となり、親しみやすく、読みやすい。アフリカが身近になる物語。