どうしてカはみみのそばでぶんぶんいうの?:西アフリカの民話より
ヴェルナ・アールデマ文 レオ・ディロン、ダイアン・ディロン絵 やぎたよしこ訳
ほるぷ出版 1976年 幼児から
蚊にばかばかしい話を聞かされたイグワナが、耳に木の枝で栓をしてしまったことから、ヘビがウサギ穴に逃げ込み、びっくりしたウサギが飛び出し、あげくの果てに、夜がいつまでも続くようになり……そして、どうして蚊が耳のそばでぶんぶんいうようになったのかは、読んでのお楽しみ。因果関係で思わぬ展開をするストーリーと、ユニークな擬音語、擬態語のくり返しが楽しい、西アフリカの昔話絵本。動物たちは図案化されているが、表情豊かで見飽きない。くっきりとした色使いの大きな絵、大胆な画面構成で、ページをめくるごとにはっとさせられる。