世界の半分が飢えるのはなぜ?:ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実

ジャン・ジグレール著 たおかまゆみ訳 
合同出版 2003年 中学生から

世界には毎日お腹いっぱい食べられ、食料が有り余る国がある一方で、いつも飢えに苦しむ人々が暮らす国がある。世界からなぜ飢えがなくならないのか、どうしたら飢えをなくすことができるのか、という難しい問題について、父(社会学者の著者)が子どもに答えるという形ででわかりやすく考察している。アフリカを中心にアジア、南米などの事例を紹介しながら、政治腐敗、経済の支配、戦争、環境破壊などによって飢餓が起こることが浮かび上がる。なかなか見えにくい世界の本当の姿に「飢え」という切り口から光をあて、すべての人が人間らしく生き、食べることができるような公正な世界の実現を呼びかけている。