子ども兵士:銃をもたされる子どもたち

アムネスティ・インターナショナル日本編著  
リブリオ出版 世界の子どもたちは今 2008年 中学生から

現在世界には、強制的に武力紛争に参加させられる子ども兵士が少なくとも30万人いるといわれ、その数はアフリカ地域に最も多い。アフリカ中部で取材を続けるフォトジャーナリスト下村靖樹氏の報告に始まり、主にコンゴ民主共和国とウガンダの実例を紹介しながら、世界の子ども兵士の実情とその背景、さらに今後の各国の取り組みについて解説する。子ども兵士の表情をとらえた写真や、子ども自身の言葉で語る証言の数々が紹介され、文章も読みやすい。同じシリーズに『児童労働 働かされる子どもたち』『子どもの人身売買 売られる子どもたち』があり、アフリカの例も一部紹介されているので、関心のある人はあわせて読んでほしい。