おばあちゃんにおみやげを:アフリカの数のお話
イフェオマ・オニェフェル文・写真 さくまゆみこ訳
偕成社 2000年 幼児から
エメカは、ナイジェリア南部のイバジ村に住むイガラ人の男の子。隣村のおばあちゃんの家にいく途中で出会ったものを通して、10までの数と、イガラ人の暮らしを写真で綴った絵本。こまや水がめ、イシャカ(ヒョウタンで作った楽器)などが使われる様子だけでもおもしろいが、さりげなく説明がもりこまれた文章を読むと、1ページ1ページじっくり見たくなる。人々の肌の色、顔かたち、服装、家や風景など、外見は日本とまったく違っているが、最後のおばあちゃんの言葉で、人間の思いは世界共通という実感がわいてくる。ナイジェリアに生まれ育った女性フォトグラファーが、アフリカの生活や文化を紹介する写真絵本シリーズの1冊。