4月10日に定例会を開きました。
この3月末までは、ケニアのドリームライブラリーのライブラリアンたちにお給料がちゃんと渡っているかどうか確認したり、何か不都合がないかどうか見回ったりする仕事は、現地NGOであるドレスチコが、日本のNPO「少年ケニヤの友」の支援を受けて行ってくれていたのですが、「少年ケニヤの友」が解散し、スポンサーなしではドレスチコも活動できないことから、今後は私たちのグループだけでなんとかしなくてはいけなくなります。
この移行の時期に乗じて、エンザロ村の有力者(エンザロ・ドリームライブラリー図書館委員会の委員長でもある)のアレンゴさんが、図書館の建物の半分を自分の事務所として使いたいと言ってきました。夏に私たちが訪問して会議をしたときは、ご自分で「図書館の勉強室で子どもたちがよく勉強するようになって成績もあがり、この貧しい村から大学に進む者たちも複数出てきた」「新聞を読みに来る大人たちも子どもたちがよく読書や勉強をしている様子を見て喜んでいる」とあれだけ言っていたのに、彼が事務所として使うことになると、勉強室と新聞の部屋はつぶされることになってしまいます。
私たちもそれは思いとどまってほしいと強く言い、「少年ケニヤの友」からも「天国で見ている岸田ママが怒るよ」(アレンゴさんは岸田袈裟さんにかわいがられていたのです)という意見が出て、今のところアレンゴさんはあきらめています。
でも、そんなこんなで、これからどうするかということを真剣に話し合いました。
国際協力とか異文化交流は一筋縄ではいきません。そんなに簡単なことではありません。でも、こうやって一つ一つ問題に直面し、その解決法を模索していくところからしか、方法は学べないように思います。
この日は選書会も行い、 『はじめてのかり』(吉田遠志 絵本塾出版から再刊)と、世界のともだちシリーズの『エジプト アフマド 毎日がもりだくさん!』(常見藤代 偕成社)を推薦リストに入れることが決まりました。